・本当に役立つ仕事の本。ただし……
・実行する勇気はあるかね?
・私は実行した。その結果は?
おススメ度:★★★★★
仕事は楽しいかね? 何という危険なフレーズなんだろう。今この満員電車に揺られている(通勤中に原稿を書いてる)ドンヨリ濁り目サラリーマン始め老若男女に聞いてみたい。仕事は楽しいかね? 生活は? 勉強は? 人生は楽しいかね?
恋でもすれば違うだろうが、生憎中年ヒラサラリーマンには幻の楼閣だ。じゃあどうすればいい? この圧迫感から自由に生きるにはどうしたらいいのか。実はそれが全て書いてある。そしてそれを実行できるような「気」がしてくる。しかも私はもうしてしまった。
全く同じ趣旨をより芸術的に著述した本が前に紹介した岡本太郎氏の「自分の中に毒を持て」だ。曰く、人生は築くのではない、どんどん手に入れたものを捨てていくのが正解だと。頷ける人が何人いるだろう。
あるいは「ショーシャンクの空に(Ama)
これらが分かりにくければこの本を読めば腑に落ちる。要は人生は絶え間ない努力+変化し続けることが必要だと言うことだ。まあ読めばわかる。その成功例がいっぱい書いてある(もちろん小説として読んでも楽しい)
私がこの3ヶ月で実行したことは、7年半勤めた会社を辞め、小説を2本書き、このサイトを立ち上げ、パソコン診断士の資格を取り、20年間好きだったアーティストのライブに初めて行って、ボルタリングをし、道行く他人に話しかけた。昨日は初めて老人以外に席を譲ったし、15年振りに友達に連絡を取った。まだある。アロマも始めた。羊毛フエルトもプラモデルもつくった。詩集もKindleで出版した。職場のフィリピン人にブロークンな英語で冗談を言ってみた。変えられるだけ変え続けてる。
しかし、まだ成功の兆しは全くない。でも、不思議なことに毎日楽しい。往復3時間の通勤も見方を変えれば読書タイムだ。人は私をして変人だと笑う。むしろそれでいいのだ。ゲイツが会社を始めた時、億万長者になると誰が予想したのだろう。
そこはそれ、浮世は世知辛い。もちろん成功せずに死ぬこともよくあるだろう。でも、このまま続ければいいはずだ。苦しかったけどまあいいや、楽しかったから。きっとそう述懐するだろう。さぞや美しい絢爛豪華な走馬灯が回るに違いない。
あなたを「周りから見れば」破滅に導く本当に怖い本だ。ここに一人、犠牲者がいる。
(きうら)
※kindle unlimited対応。こんないい本を対応させるとは侮れない。
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