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2016年12月11日

呪怨(大石圭/角川ホラー文庫)



・設定は魅力的だが、リアリティは薄い。

・映像の文章化に疑問を感じる

・小説単体としてはお薦めできない。

おススメ度:★☆☆☆☆


2003年公開の有名なホラー映画のノベライズ版。「介護のボランティアで訪れた一軒家で女子大生が体験する恐怖」という設定が興味深かったので、手に取ってみたが「文字で映画の恐怖表現を再現するのは相当辛い」というのが率直な感想だ。

一例だけ挙げると、どこからともなく猫の声が聞こえるシーンの描写は「ニャ――オ――」。

当たり前だが優れたホラー映画のノベライズ版が、優れたホラー小説ではないということだ。もちろん映画の素晴らしいノベライズ版は存在するとは思うし、映画の追体験用のアイテムとしては有効なのかもしれない。そもそも、もとの映画を知らない人間が小説を読みのが間違っている気もする。

ただ、それでもあまりにも「霊が出る」ことが当たり前なこととして描かれていることが不満だ。ホラー小説を読んでいてこんなことを言うのも気が引けるが、いきなり霊が出てきたらそれはもうホラーではなくギャグだ。そういえば、ダウンタウンの松本人志や漫画家のいがらしみきおが「ギャグとホラーは紙一重」と、言っていた気がする。そういう意味では楽しめないことはない、のかも知れない。素直に映画を観よう。








posted by 北川商店 at 13:41| Comment(0) | ★☆☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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