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2017年01月26日

風呂場で電子書籍リーダーは読めるのか〜KoboAuraH2Oを使った感想・評価



・防水は完璧だが風呂場では非常に難しい

・理由は濡れると操作できないため

・「水辺での読書」には最適だ


おススメ度:★★★☆☆

風呂場で本を読むというのは、本好き&風呂好きであれば一度は夢見るシチュエーションだ。

しかし、紙の本を持って入るとガビガビになってしまうし、防水スマホでは画面が小さい。防水タブレットは大きすぎるし高い。

そもそも、私は圧倒的に電子書籍リーダー(電子インク)が好きだ。素晴らしい可読性とニッチな可用性は、タブレットなどでは代用できないと思っている。

そこで、電子書籍リーダー&風呂という願望になるのだが、これを満たす機種は今のところたった一つだ。

Kobo Aura H2Oである。

kobo02.jpg

実は、もうかなり前に買っているのだが、使ってみた感想は表題通りだ。

電子書籍リーダーとしての性能を簡単に書いてみると、

・防水:IP67 規格準拠
(水深 1 mで最大 30 分の使用が可能)
・画面サイズ:6.8 インチの Carta E Ink HD タッチスクリーン
・解像度:1430 x 1080(265 ppi)
・メモリーカード:使用可能(microSDHC/max32 GB)
・サイズ:129mm X 179 mm
・重さ:約233g
・バッテリー:約 7 週間
・価格:18,500円(税抜)

注目はサイズと重さで、現在のKindle Paper Whiteと比べると

kobo01.jpg

横幅12mm、縦幅10mm、厚みで8mm大きく、重さで28g重い。

わずかな差だが、実際に持ってみると思った以上に大きく感じる。個人差にもよると思うが、片手読書がしにくい。

もちろんメリットもあって、解像度も十分なのでコミック中心であれば、大きな画面は有利だし、メモリーカードを使えるのも大きいアドバンテージだと思う。

ページめくりやストアの使い心地などは、Kindleと比べても、電子書籍リーダーとしてはごく普通に使えるレベルなので、余りに気にしなくて良いと思う。画面の端をスライドすると明るさを変えられる機能は便利だ。

しかし、である。肝心の防水性能だが、仕様通り「水深 1 mで最大 30 分の使用」であるので、風呂に沈めても壊れたりはしない。ただ……

ページめくりがすぐにできなくなる

と、いう致命的な弱点がある。画面がタッチスクリーンなので、仕方ないといえば仕方ないが、水に濡れるとすぐに次のような画面の表示が出る。

kobo03.jpg

もちろん、指示通り拭き取れば使えるようになるのだが、指を水につけてタッチすると、また同じ表示が出る。それを拭き取っても、シャワーの水滴がかかるとまた同じ表示が……。

つまり、防水ではあるが、本を読もうとすると水に濡らさないように注意して使わないといけない。これこそ本末転倒の極みではないか。実際には、手を濡らさないように静かにお風呂に入って注意すれば読書はできるが……。

と、まあ「悪口」を書いてしまったが、実はこの仕様にぴったりの使い方ができる場所がある。それは、

プールサイドや浜辺

に他ならない。もっと言えば「子供の希望でプールや海に連れて来たが、泳ぐのに飽きてきた。また泳ぐかもしれないが、暇つぶしに読書でもしたいとき」に最適だ。つまり、

基本的には水にはつけないが、水に濡れる可能性が十分にある場所

での、読書に最適なのである。子供を持つとわかるが、プールでずっと一緒に泳ぎ続けるのはつらい。かといってプールサイドでぼうっとしているのも芸がない。盗撮を疑われるので、スマホはあまり使いたくない。その時こそ、このKobo Aura H2Oをさっと取り出して、読書を行えばいいのである。

この人と違う行動をとれる優越感は何物にも代えがたいものがある。

致命的な弱点はあるが、唯一の防水機能付きのこの「Kobo Aura H2O」、電子書籍リーダー好きなら一台は所有しておいてもいい一台だと思っている。


電子書籍リーダーKobo Aura H2O








posted by 北川商店 at 08:00| 電子書籍リーダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月13日

電子書籍リーダーの3つのメリット(Kindle paperwhite 2016レビュー)



・暗闇での読書に最も適している

・圧倒的に目が疲れない

・バッテリーの持ちが段違い


この3つがスマホに勝る電子書籍リーダーの真の利点ではないだろうか。ライトを消した就寝前の読書こそ、本読みの至福の時間。さらに直接目にライトの光が当たらないので、ずスマホと違い目が疲れない。また、1〜2週間なら余裕で充電がいらないので、旅行などにも便利だ。あと本好きには、

サンプル読書が意外に使える

も大きな利点だ。全体の数%だけだが、中身が読めるのは大きい。これで結構買う・買わないが判断できるし、サンプルだけでも楽しい。

個人的には2013年に買ったKidleの動きが微妙に遅くなってきたので、2016年版に買い換えた。カラーは汚れが気になりそうだったが、綺麗な白を選択。

Kindle02.jpg

解像度は300ppiと、現行機種としては最大で、値段も手ごろ。動きやライトの質も改善し、Amazonで買える本の種類も多いので、14280円から買えるこのKindle Paperwhiteがベストではないだろうか。上位機種のKindle VoyageKindle Oasisは自動調光機能や長時間駆動が魅力だが、Voyageの価格は23980円、Oasisが35980円もする。逆に8980円のKindle (Newモデル)はライトがないので、最大の長所がスポイルされてしまうので、お勧めしない。

なお、Kindleには広告入りと広告なしがあるが、スリープ解除の手間が増えるので、頻繁に読書をする方は2000円高くなるが広告なしをお勧めしたい。無線環境のない場所で本を買うシチュエーションが少ないので、3G機能(5000円高くなる)は不要だと思う。また、保存容量が増えた32GBの漫画モデルもあるが、小説中心なら4GBでも十分だ。

スマホでも代替可能だが、読みたいときにすぐ本が買える、たくさんの本が一台で所蔵できる、絶版本(先日紹介した「プルトニウムと半月」など)も読める、解像度が上がったので漫画の読書も可能になったことなど、利点は多い。重さも205gと一般的な文庫本程度なので、片手で十分持てる。

逆に電子書籍リーダーの泣き所は、

・画面書き換えの遅さ(モッサリ感)。

・書き換えが遅いため、ブラウザー機能はあるがほぼ使えない

・モノクロ表示オンリー

・有名な作家(例えば村上春樹など)でも電子書籍化されていない

といったところだ。過去に戻って読みたいページを探すのも面倒だったが、Kindleではプレビュー画面を表示して移動できる機能が追加されだいぶ快適になった。

と、紹介したものの、スマホやタブレットに比べ、周りで持ってる人をまだ見たことがない。私自身は紙の本も大好きだが、電子書籍リーダーも非常に便利だと思っているので「本を読むのが好き」であれば、絶対に満足できるはずだ。電子書籍リーダーの良さがわかる仲間が増えると非常にうれしい。そのうち、サンプルだけで紹介するようなコーナーもできたらいいなと思っている。







posted by 北川商店 at 15:25| Comment(0) | 電子書籍リーダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする