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2017年11月24日

はじめの一歩「騒ぎ」 〜ネタバレ注意!



ネタバレ注意! コミックスで「はじめの一歩」を読んでいる読者の方は、特にご注意を。

私は表題のボクシング漫画「はじめの一歩」の20年来のファンで、主にコミックスで読み続けている。家の本棚にはもちろん119冊の漫画がある。あるので、今回の騒動に感想を少し書いてみたい。

ネットでも騒がれていたので、ご存知かもしれないが、今回の騒動について、簡単に説明する。1989年から連載されているボクシング巨編「はじめの一歩」という漫画があって、その主人公であるボクサーの一歩が、なんと雑魚と思われる敵に倒されてしまったのである。そのうえ、どうやら編集者を罵倒する(と思われる)ようなコメントを週刊誌の巻末に載せた。これにより、119巻も続いた漫画が打ち切られるのではないかという推察が飛び回っているが、これは次週以降の連載誌であるマガジンを読んでみないことには真相は全く不明。

ドラゴンボールで言えば、悟空がナッパの蒔いた栽培マンにやられるようなものであり、相撲なら横綱が幕下力士に敗れるような(実際はないが)衝撃だ。正統派ボクシング漫画の主人公がモブ扱いのキャラに敗れるというあってはならない展開になっている。しかも引退をかけた試合で二連敗したわけで、まともに考えれば、打ち切りかヤケクソになって話を投げたとしか思えない。しかも、不穏な巻末コメントつきということで、荒れるのも当然だ。

長い作品にはありがちだが、この作品も意図的に相当引き延ばされた節があり、全体を一つのストーリーとして考えると、不要な試合に何年もかかっていたりする。ファンによっては日本チャンピオンになった30巻で終わったという話もあるし、人気のサブキャラである、鷹村対ホーク戦が頂点という人もいる。

個人的には、主人公一歩のライバル設定である「宮田」という選手がいるのだが、二人の正式な対決が一度は決まったにもかかわらず、不可解な理由でそれが流れた。確か70巻辺りだった気がするが記憶が定かではない。そこで私は作品としては、破たんしたと思っている。作者的には、本来はあそこで白黒つけてから、世界チャンピオンに挑むという展開で100巻位で完結を目指していたんじゃないかと邪推する。

ところが、作品の人気が逆に仇になって引き延ばした挙句、旬が過ぎ、人気が下降してきたこの段階で、この展開である。私も気になって仕方ない。もし、このまま終わるなら少年漫画史上まれにみる鬱展開になるだろう。最後に今後の展開を予想してみる。

・本当に負けていた → 連載終了コース。作品のテーマ「強さとは何か」を無理やり負けにこじつけて終わらせる。
・実は負けてなかった → 夢オチかそれに近い勘違い(スリップ)で、無理やり勝利させて、また、ダラダラと復帰シーンが描かれる。
・本当に打ち切り → ここから長期休載し、そのままフェードアウト。相当時間が経ってから、ひっそりと最終巻が発刊される。

どちらにしても、ここまで読んできた読者にとっては辛い展開しか待っていない。一時は史上最高のボクシング漫画とも称せられたこの作品のゴタゴタは、今の相撲協会の裏側を見るようで、一読者としては非常に切ない。こうなると「あしたのジョー」があそこで途切れたのは実に英断だったということになるだろう。

どちらにしろ、決着がついた場合は本サイトなどでも取り上げてみたい。

(きうら)








posted by 北川商店 at 11:40| エッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

さよならオレンジ☆ロード(えせエッセー06)



先日、声優の鶴ひろみさんが急死したという報にふれ、非常にかなしい思いをしました。世間的には『アンパンマン』の「ドキンちゃん」などの声優として紹介されていましたが、私にとっては、『気まぐれオレンジ☆ロード』の「鮎川まどか」がいつまでも印象に残っています。というか、今回の訃報は鶴さんのものであるとともに、私にとって、鮎川が死んでしまったという衝撃がありました(くるみ役の本多さんも近年亡くなった…)。

この漫画は、ジャンプの連載〔とアニメ版〕をみてきたのですが、漫画連載時の小学生の時には、中学高校になったらこんなオシャレでアーバンな恋愛ができるのだろうかと胸をあつくしていました(少し大袈裟)。しかし私のある友人のように「この漫画の連載、読んでて、早よ終わらんかなと思ってた」という人も少なからずいたように、嫌いな人も多い〔印象な〕のですが、私にとっては、小学生の時にはじめて恋愛を意識した作品だったのです。そして、その中でも鮎川はあこがれの女性でもあったのです(今はどちらかというと、好きなのはまなみだが)。

アニメ版に関しては、何よりも音楽がよかった。音楽担当の「鷺巣詩郎」は、アニメに関しては『ナディア』や『エヴァンゲリオン』なども手掛けていますが、私は『オレンジ☆ロード』が一番好きです。というか、『オレンジ☆ロード』のBGMは、色んな映画・アニメなどのもののなかでもおそらく五本の指が入るくらい好きかも知れません。アニメ版は、クソみたいなオリジナルエピソードもあるなか、この音楽があったおかげで私の中で名作となったといってもいいでしょう。いかに音楽が大事かといったところ。

今回のエッセーは単なる思い出話と、鶴ひろみさんへの追悼となりました。鶴さんのご冥福を心よりお祈りいたします。ああ、それにしても、「そしてダ・カーポ」して、漫画を読んでいた小学生の「あの日にかえりたい」ものです。

(編者追記)
私もドキンちゃんやブルマ役だった事がショックですが、個人的にはあだち充氏の「みゆき」の鹿島みゆき役だったことに大きな衝撃を受けました。お嬢様系ヒロインとして、私の原体験&ミューズ化している「鹿島みゆき」の声優を演じられていたとは……。ただただ、言葉がありません。GS美神なども好きなアニメ(漫画)でした。心よりご冥福をお祈りいたします。何気なくミューズと書きましたが、ギリシア神話ではムーサという名前で芸術と学問の神だとか。天国で芸術の古き神々と楽しく憩われているさまを思い描きます(きうら)。

(成城比丘太郎)







posted by 北川商店 at 18:00| エッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月10日

まんが日本昔ばなしのインディ・ジョーンズ



私の小学生時代は、土曜日は「まんが日本昔ばなし」を観てから、クイズダービー、8時だよ!全員集合を見るのが黄金のパターンだった。楽しい思い出だ。

「まんが日本昔ばなし」は、1975年から放送されているアニメ番組だが、実は子ども向けアニメの枠を超えたホラーや艶話なども放送していた。昭和ならではのアヴァンギャルドさがあって、短い時間に様々なストーリーテーリングの手法が詰め込まれており、大学生になってからも感心しながら観ていた記憶がある。

その中で、最も完成度が高いエンタメ系作品が「三枚のお札」だと思う。

お話は有名なのはご存知だと思うが、短くまとめるとこうだ。山寺に住みこみで修行しているいたずら小僧が、和尚さんから山での栗拾いを頼まれる。山には山姥(やまんば)がいるので、もしもの時のために3枚のお札をもらう。小僧は予想通り山で山姥につかまる。そこから、三枚のお札を使って寺まで逃げ帰り、最終的に和尚と山姥の知恵比べ(術比べ)の末、和尚が山姥を「喰って」終わるという内容だ。

完璧な起承転結を持ったストーリーで、徐々に話は盛り上がり、三枚のお札の使い方に面白さと豪快さがあり、オチに意外性がある。

実は、「まんが日本昔ばなし」では、2回映像化されているが、2回目の新しい方は演出が中々ぶっ飛んでいて、私は思わず「インディ・ジョーンズ」を想起してしてしまった。怒った山姥の演出が実にサイケデリックでこの部分も素晴らしい。

著作権があるので、映像は貼れないが、某有名チューブでは初期版とリメイク版、両方観ることができる。初期版も味があるが、やはりリメイク版のダイナミックな演出は一見の価値がある。

と、いう訳で、怪談としても、エンタメ系ストーリーとしてもお手本のような「三枚のお札」はおススメの一作である。

ちなみにホラーアニメとしては最恐と思っている「十六人谷」は子供のころに観てトラウマになった。あの怖さと雰囲気を10分程度で構築しているのは驚愕に値する。今でもホラーアニメと言われると「十六人谷」のワンシーンが頭に浮かぶくらい……。

(きうら)






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